産卵しないけど・・・という方はこれを確認!
産卵をしないという相談をよく受けることがあります!
産卵をしない原因としては下記のような内容が考えられます!
・餌が不足していて卵を作る体力がない
・日照時間が足りていない・照度が暗すぎる
・オスが成熟していない
・そもそも生殖能力がない
・そもそもオスがいない
上記以外にも考えられることもあるかもしれませんがほとんどこんな感じの原因です。
そのあたりがクリアされていればひとまず産卵はするはずです。
日照時間については12時間くらいが目安になります。
屋外の日の辺りのいい場所と日陰であかるいけどあまり直射日光が当たらない場所では卵の付き方が全然違います。私の中では直射日光が3時間程度は当たる場所がいいと思います。
何の根拠もありませんが全く卵の数は違ってくるのは経験上知っています。
採卵はどうすればいい?
採卵については一般的には産卵床を設置します。
タマゴトリーナタイプやコロタマタイプがおすすめです。
品種によってはサファイア系のように低層を好む品種もいるのでコロタマタイプのほうが良い場合があります。また、5月初旬までの水温が低い時もタマゴトリーナにはつけてくれずコロタマタイプのほうが卵を回収しやすいこともあります。
4月下旬から5月上旬の気温が低めの時期はコロタマボールタイプのほうが成績が良い感じがします。
私がおすすめするのは親抜きです。
文字通り種親を掛け合わせている環境から親メダカのみを別の場所に移す方法です。
経験上これが一番安全に針子が増えます!
その際は必ずラムズホーンという貝を入れておきます。
これはラムズホーンが無精卵を食べてくれて、有精卵は食べないという習性を利用したものです。
水道水にメチレンブルーなどを使って卵をふ化させるやり方もありますが、ラムズホーンがいれば全く必要がありません。
ミナミヌマエビなども有効ですがエビは狭い容器で死んだときに水質の悪化がひどいので私は使っていますがおすすめは出来ません。
修正更新!
最近はこの産卵床の作り方が自分的にはブームです。
針子になるまで
針子になるには卵の状態から積算温度が250度になる必要です。
簡単に言うと25度の日が10日間続くと積算温度250度になります。
夏は30度以上あるので1週間程度で針子は誕生してきます。
卵の時点で30度以上の状態が続くとだるま体型のメダカが発生しやすくなります。
ダルマメダカを作る人は卵の状態で33度位を目安に管理します。
ダルマメダカの遺伝子を持っているメダカの卵なら高温で卵を育成することでダルマ発生率は格段にあがります。
真夏は当然積算温度の250度に到達する日数が短くて済むので一週間かからない場合もあります。
ただし、光体型などの背曲がりしやすいメダカなどはあまり高温で育成すると曲がりが出やすいなどの話もあるので気を付けてください。
要するに早く育てればいいというわけではないということです。
早く育つとびこなども色が乗ってないですよね!
私の経験では5月のゴールデンウィーク辺りの最低気温が10度以上になったあたりから針子になってくれます。その前にも卵を付けるのはつけますが無精卵の確率が非常に高いという経験があります。
逆に言えば地域や場所によっても最低気温が10度以下になる場所であれば無精卵が増えてなかなか針子になりませんw
その時にいくらたくさん採卵をしたとしても孵化しないので室内などに持ち込むなどの対策が必要です。
針子になったら?
針子になったら大事なのは餌です。
エサが無くて死んでしまうというのが一番多い原因だと言われています。
屋外飼育だとバクテリアなども空中から飛んでくるので餓死することは少ないと思いますが屋内で針子の時期を育てる方は意外と死んでしまうようです。
ということから一番多い死因は餓死だと言われるのだと思います。
でも現実は少し違うような気がしています。
その情報があるために餌をやりすぎるのも死因の一つだと思います。
何か食べるものが必要なのですが針子の時期は口が小さく一般的なパウダーの粉エサでも粒が大きいと感じる時期があります。
なので一番おすすめはグリーンウォーターを少し入れておくことです。
これだけでほぼ餓死はなくなります。
ゾウリムシやPSBなども同じ理由です。
一番用意しやすいものを使ってやればいいと思います。
すぐには食べれませんがミジンコもこの時期に入れておきます!
ミジンコを入れることでミジンコ自体もあるのですがそれ以外にも微生物を持ち込む感じになるのでそこからいろいろと容器内に微生物が増えやすい環境になると思います。
ミジンコも成長してきて良い環境を作ってくれます!
小さいミジンコも生み出すので針子と一緒に泳がしていると見ていても面白いですし、成長過程でとても小さなミジンコを捕食することが出来ます。
いつまで針子?
いつまで針子という定義は特にないと思いますが私的には2週間だと思っています。
針子になって2週間が一番デリケートな時期で落ちる可能性が高い言われています。
私の場合はほぼ1週間位は放置で成長するのを待っていることがあります。
屋外の場合は餌をやらなくても親が住んでいる水を少し入れておくだけで微生物が自然発生します。
基本的にはそれで1週間位は育ちます。
その後はゾウリムシや粉エサをやることで成長が進みます。
人工飼料は栄養バランスは抜群に良いので口に入ると一気に成長が促されます。
この時期に餌をやりすぎたり、水を換えて水質を大きく変えてしまったり、温度の急変等があると死んでしまうことがおおくなると思います。私の飼育場ではそんなに落ちているわけではないのですが。
逆に言えばこの時期さえ乗り切ってしまえばどんどん成長します。
私の場合は3週間位たった時点で親メダカと泳がせることがよくあります。
それでも泳ぎも餌食いもしっかりしているとほとんど親メダカに食べられることはありません。
ほとんどというのが気になる方は別々飼育をおすすめします。
小さいミジンコや人工飼料が食べれるようになると一気に大きくなります。
針子から稚魚へ
針子誕生から2週間から私は稚魚と呼んでいます。
明確な定義があればだれか教えてください!
稚魚になるといろんな意味で生存率は跳ね上がります!
水質の変化に対しての対応力もアップしているのでおすすめは少し大きめの容器に入れ替えます。
大きめの容器に移すことで成長スピードがさらにアップします。
ホントに2.3日で驚くほど大きくなる個体が出てきます。
ただし、早く大きくなればいいというものではありません。
特に光体型などの背骨が曲がりやすいタイプだとゆっくり成長させた方が曲がりにくいと言われています。
ですから光体型は少し日当たりが悪いくらいのところがおすすめです。
エサのポイント
私が考える針子の餌はグリーンウォーターやPSB・ゾウリムシなどになります。
針子誕生から2日くらいは親から受け継いでいるヨークサックと言われる栄養袋があるので餌はいりません。
大きくしたいという気持ちから餌をやりすぎてしまう傾向があります。
初心者の方は特に餌をしっかりとやったのに死んでしまった。
などの意見をよく聞きます。
ラムズホーンなどの貝類を入れておくだけで残り餌の腐敗を防ぐことが出来ます。
残り餌があっても針子だけでは分解が出来ないのでラムズホーンは意外と仕事をしてくれます。
分をたくさんして嫌だなどの声もありますが残り餌や付着糸なども捕食して分解してフンとして排出します。かなり分解しやすい状況になっているのでバクテリアの増えやすい環境作りにも最適です。
正直、屋外の容器であれば太陽光が当たって微生物が発生してくれば餓死することあは少ないのではないかと思っています。
かわいそうかもしれませんが全く意識していたかった空き容器などで卵が入っていて餌もやっていないのにしっかりと育っていた!みたいなエピソードはよく聞きます。
つまり針子のかずが少なければほっておいても育つのがメダカです。
粉エサについては私の場合、針子になって1週間後くらいからあげています。
小さすぎる個体は人工飼料をやることで水が汚れてしまうことがよくあるので気を付けて下さい!
本当に10リットルのバケツで30匹以上針子を入れていて屋外で飼育する場合は仮に餌をやらずに放置していたとしても10匹程度なら何もしなくても生き残ると思います。
屋外であれば容器内に少しでも有機物があれば日光の力で数日後にはグリーンウォーター化します。
この状態であれば食べる植物性プランクトンは豊富に取れるので放置しておいても針子が全滅するなどのことは限りなく可能性の低いことだと思います。
水替えは?
針子の水替えについては基本的に2週間は全く行いません!
針子は水質の変化に極端に弱く、特に水温の変化やアンモニアについては耐性が無いように感じます。
良かれと思って水替えをされる方もいらっしゃいますがほとんどの方は放置気味で全く問題はありません。
おそらくメダカ屋さんで針子の水替えをしているところはないと思います。
大体は3週間程度育てたら大きな容器に移していると思います。
私自身も針子の水替えをすることはありません。
以前はスタッキングボックス4リットルが中心だったので少し心配にもなりましたが最近はバケツ10リットルでやっているので全く問題は感じていません。
容器は?
針子の容器としては以前は4リットルのセリアのスタッキングボックスでやっていましたが最近は10リットルバケツを活用しています。
なんせ移動も出来るし水量もまあまああるということで使い勝手がいいです。
雨も気になれば、雨水が入らない場所に移動もできますし、季節に応じて日当たり等も考慮して場所移動もできます。
もちろんトロ船等での親抜きが一番針子が増えてきます。
最近はトロファストもいい容器だと再認識しています。
特にライトグレーの容器が体外光やラメを伸ばすにはもってこいの容器なのでよく使うようにしています。稚魚の時期は薄めの色の容器を使うことでラメや体外光がしっかりと出てそれを黒の容器に入れて下地をしっかりとさせて完成という感じです。
屋内?屋外?
屋外と屋内どちらがい針子飼育によいかと言いますと、
私の自分勝手な判断としては圧倒的に屋外のほうが針子の生存率は高いと思います。
もちろん屋内でもうまく育てている方はたくさんいると思いますが屋外は本当に放置していてもよい環境となります。とにかく食べることが大好きなメダカ達が屋外のグリーンウォーターなどをはじめ微生物が発生しやすい状況だと思いますので飼育が簡単になります。
まとめ
結論としまして自分自身が今行っているバケツ管理が針子管理には向いていると感じています。
バケツでたくさん針子飼育をしてきましたがほとんどトラブルもなく成長させています。
注意すべきは温度上昇をしやすい容器なので置く場所は一日3時間程度までになるようにしてください。
安全重視ならばなるべく大きい容器に少ない数を入れるというのが最適だと思います。
温度が上がる時期は溶存酸素量も減るので酸欠に注意が必要です。
10リットルバケツを使用することでタッパなどの飼育に比べて格段に安全性が増すと思います。
スペースの問題もあるとは思いますがなるべく広めの容器で飼育することで難易度は下がりますので是非一度広めの容器での飼育を試してください。
それではまた!
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